【ぎっくり腰の予防と治療法】横浜・石川町

【ぎっくり腰とは?】

 「ぎっくり腰」は、急な動作や重いものを持ち上げた時などに、腰に強い痛みが生じる急性の腰痛の総称です。正式な医学用語では「急性腰痛症」と呼ばれ、英語では「Throwing out one’s back(背中を投げ出す)」、ドイツ語では「Hexenschuss(魔女の一撃)」とも表現されます。一瞬で動けなくなるほどの激痛が特徴で、発症直後は腰を伸ばすことすら困難になることも少なくありません。


【寒暖差で来院者が増える理由】

 3月末より、メタ鍼灸院では、寒暖差が激しいためにぎっくり腰を発症して来院される方が増えています。気温差が大きいと身体が緊張しやすくなり、血行不良が起こりやすい傾向があります。すると筋肉がこわばりやすくなり、ちょっとした動作でも腰に強い負担がかかり、ぎっくり腰につながりやすいのです。また、寒さで肩をすくめる。身体を丸める姿勢が続く。外に出るのがおっくうになり、運動不足になる、などの要因も大きく影響します。


【予防法】

1. **身体を温める**

 腰まわりはもちろん、首元や足首など“首”の付く部分を温めると全身の血行が良くなります。冷えを感じやすい時は腹巻きや腰用のサポーターを活用するのも効果的です。

2. **こまめなストレッチ**

 長時間同じ姿勢でいると筋肉が硬くなるため、こまめなストレッチで腰まわりや背中をほぐしましょう。特にデスクワークの方は1時間に一度は席を立ち、軽い全身を動かすようなやさしい動きの体操を行うことをおすすめします。

3. **適度な運動**

 ウォーキングや軽い筋トレなどの適度な運動は、腰回りの筋肉を強化し、柔軟性を高めます。とくに体幹(インナーマッスル)を鍛えることで、ぎっくり腰のリスクを下げることが期待できます。

4. **急な動作に注意**

 急に重いものを持ち上げたり、高いところの物を無理に取ったりすると、腰に過度な負担がかかります。荷物を持ち上げる際は、腰ではなく膝を使うイメージで、ゆっくり行いましょう。

【鍼灸治療でのぎっくり腰施術】

 メタ鍼灸院での鍼灸治療は【整動鍼・活法】を採用して動きの改善を目指し、痛みが早期にとれるようにしていきます。どこの筋肉が固いために負担がかかって炎症が起きているのか、原因を探し、筋肉の緊張や痛みの出ている部位の炎症の緩和を目指します。

 ぎっくり腰の場合、急性期には強い痛みを和らげ、筋肉のこわばりをほぐし、鍼や灸を施すことが多いです。炎症が強い部分だけでなく、関連する筋肉や離れたツボ(遠隔部位)をしっかり見たうえで施術を行うことで、血流の促進や痛みの緩和につながります。

鍼灸治療のメリットとしては、

- 痛みの原因となる筋肉の緊張を直接緩める効果が期待できる

- 薬を使わないため、副作用が少ない

- 自律神経を整え、回復力を高める

といった点が挙げられます。ぎっくり腰の場合炎症が強い場合は週に2~3日のペースでご案内することもあります。しっかり治りきった状態になるまでは、安静が必要ですが、完治をちゃんとすれば何度も再発することはないのでご安心ください。元々腰痛をお持ちの方も、鍼灸治療を継続することで慢性化の予防にもつながります。


【ぎっくり腰に効くツボとセルフケア】

1. **腰腿点(ようたいてん)**

 手の甲にあるツボで、手首から指の方に向かって見たとき、薬指と小指の骨の間のくぼみに位置します。腰や下肢の痛みに幅広く使われるツボです。\

 - **押し方**: 親指でぐっと10秒ほど押し、離すを数回繰り返します。両手とも同様に行いましょう。

2. **志室(ししつ)**

 腰の高さで、背骨の両脇(左右)にあるツボです。腰に手を当てたとき、親指が自然とあたるあたりが目安です。腰痛の改善や腎の機能を整える作用があるといわれています。\

 - **押し方**: 指先や親指を当て、痛気持ちいい程度の圧でゆっくりと5〜10秒ほど押します。腰に負担がかからないよう姿勢に注意しながら行いましょう。

3. **太衝(たいしょう)**

 足の甲にあるツボで、親指と人差し指(足では第1・第2趾)の骨の間にあります。全身の気血の流れを整えるツボといわれており、腰痛にもよく使われます。\

 - **押し方**: 反対側の手の親指をツボにあて、気持ちよいと感じる程度の圧で5〜10秒ほど押し、離すのを繰り返します。

※どのツボも、ぐいぐい押しすぎるとツボが壊れてしまうので、やさしくじんわり押してください。



1. **セルフマッサージ方法**

 - **腰回りをさする・軽くつまむ**

  腰からお尻にかけて軽くさすったり、筋肉をつまむようにやさしくマッサージすることで血行が促進されます。\

 - **お尻まわり(大臀筋・中臀筋)をほぐす**

  テニスボールなどを床とお尻の間に挟むようにしてコロコロ転がすセルフマッサージは、腰と関連の深いお尻の筋肉をほぐすのに有効です。\

 - **腰を温めながらマッサージ**

  お風呂上がりなど身体が温まっている時に、腰や足裏、ふくらはぎなどのマッサージを行うとより効果的です。


【まとめ】

 寒暖差が大きいと身体が緊張しやすく、血行不良や筋肉のこわばりからぎっくり腰になりやすい傾向があります。予防には身体を冷やさない工夫や、適度な運動、ストレッチが欠かせません。万が一ぎっくり腰になってしまったら、早めに適切なケアを受け、痛みが落ち着いてきた段階で鍼灸治療なども検討すると良いでしょう。紹介したツボへのセルフマッサージも取り入れて、腰痛をケアしながら日々の生活を快適に過ごしましょう。


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神奈川県横浜市中区石川町1-13-4 大倉ビル4階エナガーデン内

メタ鍼灸院

坪内英理子

メタ鍼灸院 【for Body】

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