【免疫力と自律神経の関係】
免疫力を上げるためには自律神経のバランスを整えることが大切です。
免疫は、身体をウイルスや細菌から守るだけでなく、炎症や傷を治すためにもとても大切な働きをしています。
自律神経とは内臓の活動や、呼吸、血液循環、体温、消化などを無意識化でコントロールしている、生命維持にとって大切な働きをする神経です。
自律神経は交感神経と副交感神経からなり、活動中やストレスを感じているときには交感神経が優位になり、夜間やリラックスしているときには副交感神経が優位になります。
交感神経が優位な時には「顆粒球」と呼ばれる白血球が増えます。顆粒球とは殺菌作用のある細胞で、異物を処理する働きがあります。
副交感神経が優位な時には「リンパ球」と呼ばれる白血球が増えます。リンパ球とは体内に入ってきた病原体(抗原)に対して抗体を作り、抗原を攻撃します。
健康な人では、顆粒球が6割、リンパ球が4割の比率が保たれています。そして、このバランスが崩れると病気になる可能性があります。
交感神経が優位な状態が続き顆粒球が増えすぎると、顆粒球のもつ活性酸素やこうそにより健康な細胞まで破壊し、がんや胃潰瘍、糖尿病などの病気を引き起こす可能性があります。また、顆粒球が発する物質にはリンパ球の働きを抑える作用があるため、顆粒球が増えすぎるとリンパ球が減り、ウイルスなどに感染しやすくなります。
副交感神経が優位な状態が続きリンパ球が増えすぎると、免疫が過剰に反応し、アレルギーや喘息などを引き起こす可能性があります。
ですので、免疫力を上げるためは、交感神経と副交感神経が適度なバランスを保っていることが大切になってきます。
また、過度なストレスは交感神経を優位にし顆粒球を増やすだけでなく、コルチゾールというホルモンを分泌し、免疫細胞の働きを抑制してしまいます。
免疫力を下げないために、自律神経のバランスを整えるためにも運動や気分転換でストレスの解消を図りましょう。
鍼灸には自律神経を整える作用や、免疫力を上げる作用があります。お困りのことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
神奈川県横浜市中区石川町1-13-4 大倉ビル4階エナガーデン内
メタ鍼灸院
坪内
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